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こんにちは。ファースト個別の岩田です。
ここ数年の中学受験では「英語入試」という言葉を耳にする機会がぐんと増えました。 「英語が得意な子にはチャンスなんじゃないか?」 「普通の受験とどう違うの?」 と、心配や期待が入り混じり、気になるテーマですよね。
東京の中学入試はいま「多様化」が進んでいて、その象徴のひとつが英語を使った入試方式です。 ただし、「英語ができれば受かる!」という単純な話ではありません。選択肢が増えている今だからこそ、保護者の皆様が「正しく理解すること」。そして何より、「お子さまの個性に合った道を選ぶこと」。
今日は、そんな視点から、英語入試の現状とこれからについて、お話しさせて頂きます。
【1.「帰国生だけのもの」ではない! 新しい英語入試】
まず、以前のイメージを少しアップデートしましょう。
「英語入試=帰国生のためのもの」。 かつては確かにそうでした。海外で生活し、英語をシャワーのように浴びてきたお子さんだけが挑める、特殊な狭き門。
しかし、今は違います。
大手塾のデータ分析や、私たちが日々接する入試問題の傾向を見ても、はっきりと「国内生(日本で育ったお子さん)が受けやすい英語入試」が増えています。
背景にあるのは、英語教育の低年齢化です。 YouTubeで海外のアニメを見たり、オンライン英会話で海外の先生と笑い合ったり、あるいは小学校の授業で英語に触れたり。今の小学生にとって、英語は「特別な勉強」ではなく、「日常の一部」になりつつあります。
中学受験でもその変化を受け、「今はまだペラペラでなくてもいい。でも将来、英語を使って世界を広げたいと思っている。」そんな子に入学して欲しい。 そんなメッセージを発信する学校が増えているのです。
つまり今の英語入試験は、 「帰国生だけの特権」から、「英語が好きな国内生への招待状」へと、その扉を大きく広げているのです。
【2.多彩なメニューから「お子さまに合う」を見つける】
一口に「英語入試」と言っても、その中身は驚くほどバラエティ豊かです。まるでレストランのメニューのように、お子さまのタイプに合わせて選べるようになってきました。大きく分けると、今の東京には4つのスタイルがあります。
一つ目は、「英語1本勝負」のスタイル。
広尾学園や三田国際、開智日本橋学園などが代表的です。これらはかつて難易度が高いイメージがありましたが、最近では英検3級から準2級程度、つまりは小学生でも頑張れば、手が届くレベルの問題設定も増えてきました。「他の科目は苦手だけど、英語だけは誰にも負けない!」という、一芸に秀でたお子さんの目が輝く入試です。
二つ目は、「バランス重視」のスタイル。
渋谷教育学園渋谷などが実施している、「英語+国語」や「英語+算数」といった2科目型です。英語が好きだけれど、それだけじゃ不安。基礎学力もしっかり見てほしい。そんな堅実なご家庭やお子さまにフィットします。
三つ目は、「努力を点数にする」スタイル。
青山学院中等部や成城、成蹊などで見られる、英検などの資格を加点する方式です。「入試当日の英語試験」ではなく、「これまでに取得した資格」を評価してくれるため、本番のプレッシャーが少なく、「普段の頑張りが報われる」という安心感があります。
そして四つ目は、「本格派」スタイル。
渋谷幕張や広尾学園の一部のコースなど、帰国生を中心としたハイレベルな入試です。ここは依然として高い壁がありますが、その分、入学後の環境も非常に国際的です。
このように、「英語入試」と一括りにせず、「うちの子の英語との距離感はどれだろう?」と照らし合わせてみると、意外な選択肢が見えてくるかもしれません。
【3.英語入試の正体は「英語 × 思考力」】
さて、ここからが今日一番お伝えしたいポイントです。 英語入試への挑戦を考えるとき、多くのご家庭が「もっと難しい単語を覚えなきゃ」「スピーキングを強化しなきゃ」と、英語の「技能」ばかりに目を向けがちです。
しかし、入試問題の向こう側にいる先生たちが本当に見たいのは、単語量だけではありません。 彼らが見ているのは、「英語で考える力」です。
ある難関校の英語入試では、長い英文を読ませた後に、「筆者の主張を踏まえて、あなたならどう考えるか」を記述させる問題が出ました。またある学校では、英語で書かれた図やグラフを読み解き、その背景にある社会問題を考察させる問題が出ました。
これらは、「英語ができる」だけでは解けません。 「何が書かれているか(読解力)」を掴み、「どういうことか(論理的思考力)」を整理し、「自分はどう思うか(表現力)」を組み立てる。 これらは本来、国語や算数、社会の勉強で培われる力そのものなのです。
つまり、英語入試で合格を勝ち取る方程式は、 【 英語力 × 思考力 】 です。
もし、お子さまが「英語は好きだけど、国語の読解が苦手」だとしたら、英語入試でも伸び悩む可能性があります。逆に言えば、普段の受験勉強で国語の論理力や、算数の試行錯誤する力を鍛えている子は、英語入試という土俵に上がったとき、驚くほどの強さを発揮します。
【4.これからの入試、そして親ができること】
今後の予想される展望についても少し触れておきましょう。 グローバル化の流れは止まりませんから、英語入試を実施する学校は今後も増えていくでしょう。英語が得意な子にとって、活躍のフィールドが広がるのは間違いなく嬉しいニュースです。
しかし、だからといって「国語や算数を捨てて英語に特化すべきか」と言われれば、答えは「No」です。
日本の学校で学び、深く思考し、他者と議論するための土台は、やはり母語である日本語です。「日本語で深く考える力」があって初めて、英語というツールが活きてきます。
ですから、保護者の皆様にお伝えしたいのは、「焦らないでください」ということです。
「周りがやっているから」と慌てて英語を詰め込む必要はありません。 もしお子さんが英語を心から楽しんでいるなら、それは素晴らしい「武器」になります。どうぞその芽を伸ばしてあげてください。 でも、もし今はまだ英語に興味がなくても、国語や算数で「考える力」の根っこを太く育てていれば、中学に入ってからでも英語力はいくらでも伸びていきます。
入試はゴールではありません。 大切なのは、お子さんが中学、高校、そしてその先の人生で、自分らしく輝ける場所を見つけることです。
中学入試には今、たくさんの「登山ルート」が用意されています。 王道の4科目ルートを行くもよし、英語という得意技を使ったルートを行くもよし。 どのルートが正解ということはありません。あるのは、「お子さまにとって、一番登りやすく、景色を楽しめるルートはどれか」という視点だけです。
もし、ルート選びに迷ったら、いつでも私たちファースト個別のスタッフに声をかけてください。 お子さまの性格、今の力、そして将来の夢。それらを一緒に見つめながら、「この道ならきっと楽しく頑張れる」というプランを一緒に考えていきましょう。
選択肢が広がるこの時代。 不安になるよりも、その広がりをワクワクする気持ちに変えて、お子さまと一緒に挑戦を楽しんでいただけたらと願っています。