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こんにちは。ファースト個別の岩田です。
この時期になると、受験生をお持ちの親御さんは、期待と不安に揺られながら、気の休まらない日々を過ごされているのではないでしょうか。毎日のサポート、本当にお疲れ様です。
今回も温かい飲み物でも片手にリラックスしてお読みいただけたら嬉しいです。
テーマは、私たち親世代の常識が少しずつ通用しなくなってきている「中学受験の最前線」について。特に麻布と桜蔭という日本有数の私立中学校の入試で起きている変化を見ると、これからの時代に必要とされる力が紐解けます。
【1.かつての「暗記勝負」から、今の「思考勝負」へ】
かつての受験は、極端に言えば「どれだけたくさん覚えているか」という知識の量勝負でした。でもここ数年、特に2024年、2025年の入試問題を見ていると、風向きがガラッと変わってきています。
今の難関校が求めているのは、「たくさん知っていること」よりも、「知っていることをどう使って、どう自分の言葉で伝えるか」という力。つまり、知識を使いこなす力なんです。
【2.麻布中学校:「自由」って、実はすごく頭を使うんです】
男子御三家の麻布中学校。「自由な校風」で有名ですが、入試問題もユニークです。ただ最近は、単にユニークなだけじゃなくて、「君は世の中をどう見ているの?」という、大人顔負けの問いかけが増えています。
国語では、「これ、小学生が読むの?」と驚くような、精神的に深いテーマの物語が出題されます。主人公が複雑な悩みを抱えていたり、異なる価値観とぶつかったり。単にあらすじを追うだけでは解けません。「この時、筆者は何を言いたいと思う?」「それを踏まえて君はどう考える?」と、自分の頭で解釈し、自分の言葉で表現する力が試されています。
社会も面白いんです。昔みたいに「年号を覚えて終わり」じゃない。グラフやデータが出されて、「これを見て、今世の中で何が起きていると思う?」「なぜそうなったか説明できる?」と聞かれる。これって、実は私たち大人が仕事でやっていることと同じですよね。目の前の事実を見て、理由を考えて、相手に伝わるように説明する。麻布は、そんな「未来のリーダーに必要な力」を、入試の段階から求めているんです。
【3.桜蔭中学校:計算マシーン卒業?「考えるプロセス」を見ています】
女子トップの桜蔭中学校。「超難問をバリバリ解く計算マシーン」なんてイメージ、ありませんか? もちろん計算力は大事ですが、最近の桜蔭は「丁寧に、筋道を立てて考える力」をすごく大切にしています。
算数では、解き方のパターンを丸暗記しているだけでは解けない問題が増えています。「もし条件がこう変わったらどうなる?」「なぜその式になる?」と、仕組みそのものの理解を試してくる。特に最近の図形問題は、途中の考え方を飛ばすと行き詰まるようにできていて、パズルを一つひとつ丁寧に組み立てるような粘り強さが必要なんです。
理科も、「知識テスト」から「実験レポート」みたいになってきています。見たことのない実験データを見せられて、「この結果から何が言える?」と考えさせる。目の前の結果を分析して論理的に説明する、もう小さな科学者です。桜蔭は「あやふやな理解」を見逃しません。「ちゃんと自分の頭で整理できてる?」と、優しくも厳しく問いかけてきます。
【4.なぜ、こんなに変わったのか】
麻布も桜蔭も、アプローチは違いますが、言いたいことは一緒。「もっと深く、自分の頭で考えてごらん」ということです。
なぜ出題が変わってきたのか。それは、世の中がAI時代になったからでしょう。「答えがあること」や「単純作業」はAIが得意な時代だからこそ、「正解のない問いに向き合う力」や「新しい価値を生み出す力」を持った子に来てほしい。難関校の入試問題は、学校からの挑戦状というより、「こういう力をつけて、未来へ羽ばたいてほしい」という熱いラブレターなんだと思います。
麻布も桜蔭も、アプローチは違いますが、言いたいことは一緒。「もっと深く、自分の頭で考えてごらん」ということです。
なぜ出題が変わってきたのか。それは、世の中がAI時代になったからでしょう。「答えがあること」や「単純作業」はAIが得意な時代だからこそ、「正解のない問いに向き合う力」や「新しい価値を生み出す力」を持った子に来てほしい。難関校の入試問題は、学校からの挑戦状というより、「こういう力をつけて、未来へ羽ばたいてほしい」という熱いラブレターなんだと思います。
【5.お家でできること、実は「おしゃべり」の中にある】
「そんな難しい力、どうやって家で対策すればいいの?」と思っちゃいますよね。でも、大丈夫です。「もっと覚えなさい」「早く解きなさい」と急かすより、もっと効果的な方法があります。
それは、知識を使う練習を日常会話に混ぜることです。
ニュースを見ながら、「ねえ、なんでこんなことが起きたんだろうね?」と聞いてみる。算数の問題が解けたとき、「すごい、正解!」だけじゃなくて、「どうやってその答えにたどり着いたの? ママ(パパ)に教えて!」と説明役をお願いしてみる。お料理中に、「これ、手順を変えたらどうなると思う?」と実験クイズを出してみる。
読む力、比べる力、説明する力。これらは机の上だけじゃなく、親子の「なんでだろう?」「どう思う?」という会話のキャッチボールの中でこそ、メキメキ育つものなんです。遠回りに見えるかもしれませんが、この「考える習慣」こそが、麻布や桜蔭が求めている力の土台になります。
【6.最後に】
入試傾向が変わったといっても、怖がることはありません。むしろ、「詰め込み勉強だけじゃなくて、もっと自由に考えていいんだ」と思えば、ちょっとワクワクしませんか?
この変化は、お子さまがこれからの時代を豊かに生きていくためのエールでもあります。
私たちファースト個別も、ただ点数を上げるだけじゃなく、お子さまの「考える力」をどう伸ばすか、一緒に悩み、伴走していきたいと思っています。
「うちの子は、どんな声かけをしたら、伸びるかな?」なんて迷ったときは、いつでも気軽にお話ししに来てくださいね。大変な時期ですが、変化を楽しみながら、お子さまの成長を一番近くで応援していきましょう!